行けるところまで行ってみよう

1年たつのは早い。早すぎる。ここまできたら行動あるのみ。後悔先に立たず。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『老人と宇宙(そら)』 老人が若者の身体を手に入れて人類のために戦う物語、見た目と内面がアンバランスだけどかっこいい戦士たち

75歳の脳に、若者の身体ってどうなんだろう? 同じ死を迎えるにも、ただ静かに老いて死んでいくのと、若者の身体を手に入れてエイリアンと戦って死んでいくのと、どっちがいいんだろう? 二度と地球に戻れないとわかっていて、それでも宇宙に行きたいと思う…

『銀齢の果て』 筒井康隆が高齢社会と介護制度に物申す、エンタメであると同時に考えさせられる物語

なんと恐ろしい設定。 老人が老人を殺し合う。 そんな話を堂々と小説にしてしまう筒井康隆に、あっぱれ! 筒井康隆にしか書けない小説だ。 『銀齢の果て』 筒井康隆 あらすじ 日本の高齢者人口は爆発的に増大し、若者1人が高齢者7人を養う社会になった。若者…

『木曜殺人クラブ』 謎解きに年齢は関係ない、スリリングな余生を楽しむ高齢者たち

今まで手当たり次第に本を読んできたが、少し大人になってみようと思う。 「手当たり次第」を「計画的に」というだけのことなんだけど。 つまり、 読み終えた本(A)とどこかでつながっている本 ー 小説、エッセイ、ノンフィクション、その他ジャンルにこだ…

『解錠師』 声を失った少年が絵を描くことで心を通わせる姿は神秘的ですらある

ごめん、乗り遅れたみたい。 ストーリーには完全に乗り遅れた。 でも。 声をなくした少年が、絵で伝えようとする姿は美しかった。 『解錠師』 スティーヴ・ハミルトン ある事件がきっかけで声が出なくなってしまった8歳の小年。 解錠という能力を持ったばか…