行けるところまで行ってみよう

1年たつのは早い。早すぎる。ここまできたら行動あるのみ。後悔先に立たず。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『フロスト始末』 お下品ジョーク炸裂のフロスト警部が次々に起きる事件を解決する、スピード感が最高

警部フロストシリーズ最終作にして、お下品ジョークがさらにパワーアップ。 あんな風に切り返されたら、もう笑うしかないよ。 それにしても、田舎町であんなに立て続けに凶悪な事件が起きるか? まぁでも、おもしろかったから良しとする。 最初から最後まで…

『クリスマスのフロスト』 ダメダメ警部が田舎町で起こった難事件を追う 不器用で下品だけど人間臭いところが◎

いやー、試し読みだけのつもりが、ついついおもしろくて最後まで読んじゃったよ。 電子書籍はあまり好みじゃないけど、そんなにややこしい話じゃないからすんなり読めた。 一気に読めて、気分スッキリ。いいよ。 『クリスマスのフロスト』 R・D・ウィングフ…

『夫婦茶碗』 ストーリーは二の次、突き抜けたダメっぷりが潔くて気持ちいい

いいねー、この駆け抜けるダメっぷり。 過激で、狂気と紙一重な狂いっぷり、開き直りっぷりもいい。 ここまで正々堂々と、いい加減っぷり、ダメっぷりを描きあげた町田康はすごいよもぉ。 読みながら、思わず何度も声を出して笑っちゃったよ。 『夫婦茶碗』 …

『パルプ』 自称名探偵が奇妙な依頼を次々解決、ぶっ飛びすぎ、でも嫌いじゃない

何だろう、ストーリーははちゃめちゃ、ハードボイルドなんだか、ミステリーなんだか。 読みたくて読んだはずだけど、大きく外れた。 野球でいうなら暴投、ワイルドピッチ。 でも、ハズレでも、まいっか、と思えてしまうのはどうしてだろう。 不思議だ。 『パ…

『グラス・キャニオン』 心理学xミステリー、子どもの人生を台無しにするな!

前半は難しかったけど、後半はとんとん拍子。 終わってみれば、「心理学xミステリー」な一冊。 謎はすっきり、会話が多くて読みやすかった。 『グラス・キャニオン』 ジョナサン・ケラーマン あらすじ 午前3時、もと臨床心理医のアレックスは、5年前に診て…

『ネットワーク・エフェクト』 内省的な人型警備ユニットが未知の星系で謎の敵と闘うアクションSF、弊機が人間的感情を抱きつつあるところが微笑ましい

やっぱりおもしろい! 冒頭から手に汗握るハラハラ続きで、前半でもうぐったり。 ピンチを脱して小休止、そして後半、また大盛り上がり。 うまいねー。 楽しませてもらったよ! 『ネットワーク・エフェクト』 マーサ・ウェルズ あらすじ プリザベーション連…

『マーダーボット・ダイアリー』 人間嫌いでコミュ障の警備ユニットが敵と闘い顧客を守り抜く、コミカルでほっこりなSF宇宙冒険小説

いやーおもしろかった! キャラ、設定、ボリューム、訳、どれをとっても文句なし。 作者マーサ・ウェルズの発想と筆力に感服、座布団10枚あげたい! ほんと、楽しませてもらった。 『マーダーボット・ダイアリー』 マーサ・ウェルズ あらすじ 人類が宇宙に進…

『EVIL 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』 落とし物が心臓なんて怖すぎるけど軽く読めるホラー

背筋ぞくぞくのホラーと思いきや、意外と軽い読み物だった。 でも、落とし物が心臓、なんて怖すぎる。 持って歩く人も怖いけど、中身を確認するお巡りさんはもっと大変。 くわばらくわばら。 『EVIL 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』 内藤了 あらすじ 警察…

『幽霊人命救助隊』 天国に行くため幽霊が100人の命を救う、コミカルに描かれた世界に読後は清々しい気持ちになれる

自殺という重いテーマをコミカルに描き、それでいて命というものに真摯に向き合っている作者の心意気を感じた。 ひとつの作品にこんなにたくさんの自殺志願者が登場することは、そうそうない。 それなのに、読後はさっぱり、清々しささえ感じるから不思議。 …