行けるところまで行ってみよう

1年たつのは早い。早すぎる。ここまできたら行動あるのみ。後悔先に立たず。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『TRACE 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』 久しぶりすぎてストーリー忘れちゃってたけど、なぜかすらすら読めてしまう

『TRACE 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』 内藤了 まるで漫画だね。過去と現在をつなぐ地下道、おもて交番とうら交番、昭和と令和。うら交番に行った警察官は1年以内に命を落とすというジンクス。死体売買ビジネス・・・? ありえない設定、だけど気になる…

『トム・ソーヤーの冒険』 奇想天外な発想と行動にあっぱれ!さて自分の子どもの頃は・・・

『トム・ソーヤーの冒険』 マーク・トウェイン / 柴田元幸訳 あー自分にもこんな時代があったのかなぁと思わされた児童小説だった。 多分、いや絶対トムやハックのような桁外れの悪戯や冒険はしてない。記憶にない。今あんなことをやったらひんしゅくものだ…

『存在の耐えられない軽さ』 一筋縄ではいかない恋愛小説、重さと軽さを意識して読むとおもしろい

『存在の耐えられない軽さ』 ミラン・クンデラ / 千野栄一訳 おもしろかった。食わず嫌いだったんだな。冒頭の「永劫回帰」、「ニーチェ」云々の言葉に敷居の高さを感じ読み進められなかった数年は何だったんだろう。あーもったいない。 裏表紙には「究極の…

『ポケットマスターピース バルザック』から『ゴリオ爺さん』 悲しい最期と変わり身の早さに呆然とした

『ゴリオ爺さん』 バルザック / 博多かおる訳 (『ポケットマスターピース バルザック』から) ゴリオ爺さんの最期に涙が出た。あんなに娘を愛したのに、その愛情が娘をだめにしたなんてあまりにも悲しい。 それにしても、パリ(上流貴族社会)には女とお金…

『ザ・ロード』 生き延びた先に何があるのだろう?それでも生き延びたいか・・・

『ザ・ロード』 コーマック・マッカーシー / 黒原敏行訳 なんかね、自分がこんな荒れ果てた地球上の、たった一握りの生き残りだなんて、思っただけでぞっとする。もちろん生きたいと思うよ。思うけど、目の前は一面真っ黒な灰、木も植物も何もかも枯れ果て…

『マンスフィールド・パーク』 複雑に入り組んだ男女関係の結末と当時の風習が興味深い

『マンスフィールド・パーク』 ジェイン・オースティン / 中野康司訳(ちくま文庫)を読みました。 オースティンの作品は一見何でもないストーリーなのに、読み出したらおもしろくて止まらないんですよね。オチが気になって気になって。この関係(ファニー…

『青い城』 空想上のお城が現実となるマンガチックなラブストーリー

『青い城』 モンゴメリ / 谷口由美子訳 を読みました。 ハッピーエンドは予想していましたが、思いがけないどんでん返しがあり、ラストは一気読みでした。とはいっても、全体を通して意外性はなく、落ち着くところに落ち着いたストーリーだったかなと思いま…

『スウ姉さん』 家族のために耐えて忍んで自分を犠牲にしたスウが想いの人と結ばれる話

『スウ姉さん』 エレナ・ポーター / 村岡花子訳 を読みました。 エレナ・ポーター3冊目です。『少女パレアナ』『パレアナの青春』は超楽天家パレアナの前向きなお話でしたが、この『スウ姉さん』はまったく反対、自分の夢や恋を家族のために犠牲にして、耐…

『パレアナの青春』 少女パレアナは乙女になり恋をしました 

『パレアナの青春』 エレナ・ポーター / 村岡花子訳 を読みました。 『少女パレアナ』のその後です。歩けるようになって療養所から帰ってきたパレアナがジミーと結ばれるまでのお話。 主人公は前作同様パレアナですが、カリウ夫人も主役級で、その変わり様…