2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
それはないよ。 それじゃあんまりだよ。少年はどうすればいいの? そういうの好きじゃない。 旅行代理店で働く長瀬は、得意先の宝石店社長から16歳の孫・慎一郎のベトナム旅行に付き添ってほしいと頼まれる。慎一郎の父親は4年前ベトナムの工場視察に行った…
みんな自由になりたかったんだよ。 それぞれ形は違うけど、最後は解放されてよかった。 これ、岩田書店の一万円選書で選んでもらった一冊(上下で二冊)なんだけど、岩田社長、私の好みをドンピシャ射抜いてくれた。 好きだな〜こういうの。大好き。 エンタ…
ふーん、やっぱりそういうことね。 おもしろかったけど、最後はちょっとできすぎじゃないか? 法廷では2件の殺人事件の裁判が行われていた。被告人は弁護士のジョン・プレスコット。彼は無罪を主張していたが、目の前で行われている審理には無関心だった。6…
『宇宙へ』よりずっとおもしろいじゃん。 ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞受賞の『宇宙へ』よりおもしろいってどういうこと?! 私の感性がおかしいのか? 物語は前作『宇宙へ』のラストから3年後、主人公の女性宇宙飛行士エルマ・ヨークが月面から地…
これはSFか? Wiki によると、サイエンス・フィクション(SF)とは 科学的な空想にもとづいたフィクションの総称 だそうだ。 ならば、確かに『宇宙へ』は SF小説なのだろう。 しかし、これから読む人には「SF小説と思って読み始めると転ぶかもよ」と言いたい…
これってストーカーじゃん! ・・・って思いながら読み進めたら、 違った!! そんな単純な話じゃなかった。 これはもうね、前情報なしに読んでほしい。 レビューも、何なら裏表紙のあらすじも読まずに、真っ新(まっさら)な気持ちで向かってほしい。 そう…
あれぇ〜? このシリーズ、こんなだっけ? アクションあり、ハラハラドキドキ冒険小説を期待していたんだが・・・。 『もう年はとれない』『もう過去はいらない』ときて、『もう耳は貸さない』、シリーズ3作目。 元メンフィス市警殺人課刑事のバルーク(バッ…
これ、日本の小説?! やるじゃん、日本! やるじゃん、藤井太洋! 日本にもこんな小説あったんだーッ! 『オービタル・クラウド』は、流れ星予報サービスのサイトを運営する主人公が、何者かが仕掛けた宇宙テロに挑む話だ。 まず何といってもスケールがデカ…
ふーーーッ、走ったなぁー。 久しぶりの全力疾走、この爽快感! あ、走ったの私じゃないよ、わかってると思うけど。私はリベンジャーズの面々の背後霊、もとい守護霊の如く、遅れないように彼らの背中に乗っかってただけ。 リベンジャーズ。自分たちの信じる…
なるほど、そういうことね。 物語はここまで。この先は想像に任せるってことね。 定年退職した元刑事が妻と四国お遍路さんの旅に出る。旅先の宿で知った少女誘拐事件が、16年前に自分が手がけた少女誘拐事件と酷似していることに気づいた主人公は、後輩を通…
不思議な物語だった。 島にたったひとつの書店「アイランド・ブックス」の店主が、店に置き去りにされた子どもを引き取り育てていく話だ。 読み終わってもう一度あらすじを追ってみると、登場人物に(主人公の書店主以外の人物にも)起きた出来事はほとんど…
これ、絶対ヤバいやつ。 絶対ヤバい。 涙腺崩壊するやつじゃん絶対。 と思って読んだけど、大丈夫だった。緩みかけたけど。 『きのうのオレンジ』は、若くしてがんを宣告された男性と、彼を支える家族の話だ。 聞いただけで重くなりそうだけど、読後は意外に…