『TRACE 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』 久しぶりすぎてストーリー忘れちゃってたけど、なぜかすらすら読めてしまう
『TRACE 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』 内藤了
まるで漫画だね。過去と現在をつなぐ地下道、おもて交番とうら交番、昭和と令和。うら交番に行った警察官は1年以内に命を落とすというジンクス。死体売買ビジネス・・・?
ありえない設定、だけど気になる。前作『EVIL 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』を読んだのが5ヶ月くらい前で、正直ストーリーはうろ覚え。何だっけ? 誰この人?と思いながらも読めてしまうからすごく不思議。
タイムトラベルだからSFで、ホラーで、警察小説、ミステリーでもある。ぎゅーぎゅー詰めな一冊なのにさらっと読めるのはありがたい。シリーズもので1冊が一話完結じゃないから(.....to be continued. で次作に続く)これくらい軽くないと読む気がしない(途中で投げ出しそう)。
前作では昭和の郷愁を感じさせる描写に感心したが、本作は東京 vs 長野(恵平の故郷)の対比が見事で、改めて長野の良さ(名所、名産物、町が醸し出す空気感など)を知った。
「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズは本作で7作目。1作目から読んでないので実はストーリーがよくわかってない。でも、そろそろクライマックスを迎えそうな雰囲気は感じる。恵平と平野に残された時間はあと2ヶ月、刻一刻と迫るタイムリミット、謎は解けるのか?・・・って何で私が宣伝してる??