「おみくじ選書」で偶然を楽しむ、本選びは難しい
「おみくじ選書」という選書サービスがある。
北海道のいわた書店や大阪の隆祥館の一万円選書は有名だけど、おみくじ選書というサービスは知らなかった。
たまたま新聞の記事を読み、ネットで調べてみると、岐阜市で美容室を経営する女性が注文者の名前だけを頼りに文庫本一冊を選んでくれるサービスらしい。
いわた書店や隆祥館の一万円選書は、注文者の情報(過去に読んだ本とか、今までの人生でうれしかったことや辛かったことなど、いろいろ自分を振り返ってカルテを書いて書店に送る)をもとに選んでくれるから、当たり外れもないし、かぶったら変えてもらえるし、届く本はどれも自分では選んだことがない本だった。
このおみくじ選書は、「名前だけを頼りに」ってところがミソなんだろうね。
今時のおしゃれな名前だと若い子?とか、〇〇子、〇〇夫だとある程度の年齢の人?とか。勝手な想像だけど。
名前だけで選んでもらうって、ほとんど偶然のような気がする。
偶然を楽しむ感じかな。おみくじの要素、あるよね。
そんなおみくじ選書、頼んでみた。
文庫本1冊 + 送料 + 選書代 = 1870円
届いた本は、綺麗にラッピングされていて、メッセージまでついていた。すごい達筆。
児童文学の作家で石井桃子の『新しいおとな』(エッセイ)
知らない作家の、それもほとんど読まないエッセイ。
まあまあ本は読む方だけど、これほどかぶらない選択には脱帽。
ちょっと前の人だけど、子どもとの関わり方とか、子どものための図書館づくりなど、学ぶところは多い。ほっこりした気分になれて、時間の流れがゆったり感じられる不思議な魅力ある一冊だ。
本を選ぶのは、難しい。
書店に行って、ピン!ときたものを買うなんてことは、実はほとんどない。私だけかもしれないけど。
SNSでフォローしてる人や、好きな作家、その分野に詳しい人などがおすすめする本や、読み終わった本と同じ作者が書いた本、読んだ本に出てきた本など、どこかでタイトルを目にした本しか買わないかな。
ジャケ買いはしないし、売れてる本(ベストセラー)にはあまり興味がない。ひねくれてるねー。
当たり外れがあるからおもしろいと思えるほど人間ができてないし。損したくない、元取りたいって思っちゃうケチなおばさん。
でも、たまにはこういうサービスを利用して、どんな本が届くかワクワクしながら待つのも、案外いいかもしれない。
(・・・とはいうものの、実は隆祥館の選書で購入した本、半分以上積ん読になっている。今は読む気分じゃないっていうか。一年以上たつんだけどね。いつになったら気分になることやら。。)
今は『大聖堂 夜と昼と』(ケン・フォレット)を読んでいる。
終活ライフケアプランナーのテキストも届いているから始めたいんだけど、『大聖堂』が気になって仕方ない。
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